
春先の棚に、日焼け止めが出てくる
ロフトやPLAZAを歩いていると、本格的な夏の前から日焼け止め売場が前に出てくる。
以前は海や山、旅行の前に慌てて買うものという印象が強かったが、いまのUVケアは少し違う。
通勤前に顔へ使う、昼休みに外へ出る、子どもの送迎で首や腕を気にする。
そうした小さな外出まで含めて、日焼け止めは毎朝の身だしなみに近い位置へ移っている。
都市型の美容売場では、その変化が棚に出やすい。
ロフト、PLAZA、@cosme TOKYOでは、UVケアが季節の特設だけでなく、スキンケアやベースメイクの近くに置かれることがある。
ドラッグストアでも、洗顔料や化粧下地の並びから自然に手が伸びる配置が見られる。
売る側が夏のレジャー用品としてではなく、毎日使うケア用品として見せ始めている。
SPFだけでは選ばれない
棚の中心には、資生堂のアネッサ、花王のビオレUV、ロート製薬のスキンアクア、カネボウ化粧品のALLIE、ニベアUVなど、見慣れたブランドが並ぶ。
ただ、いま目立つのは強い紫外線対策を前面に出す商品だけではない。
ジェル、ミルク、スプレー、スティック、トーンアップ系と形状が分かれ、生活場面に合わせて選ばれるようになっている。
メイク前に使うなら、下地兼用や白浮きしにくいタイプが気になる。
外出先で塗り直すなら、手を汚しにくいスティックやスプレーに目が行く。
家族で使うなら、大容量や伸ばしやすさも大切になる。
ロフトでは持ち歩きやすいサイズや明るいパッケージの商品が目に入りやすい。
PLAZAでは香りやデザインを含め、雑貨を見る感覚で比べられる。
@cosme TOKYOでは、口コミやテスターを確かめながら、スキンケアやファンデーションとの相性まで考えやすい。
検索語が売場の言葉を変えている
日焼け止めを探すときの言葉も変わった。
ブランド名で指名買いするだけでなく、日焼け止め 下地、白浮きしにくい、塗り直し、スプレーといった、使う瞬間に近い検索が増えやすい。
昼の情報番組『ヒルナンデス!
』のランキング企画のように身近な商品が紹介されると、店頭で見かけた名前をあとから調べる人も出てくる。
売場のPOPが、長時間、レジャーだけでなく、石けんで落とせる、うるおい感、化粧下地といった日常語に寄っているのは、その動きと重なる。
生活者は、最高機能の商品を一つ選ぶというより、自分が使い切れるかを見ている。
朝の洗面台に置くのか、バッグに入れるのか、休日だけ使うのか。
置き場所まで想像できる商品ほど、手に取りやすい。
生活の動線から選ぶ
日焼け止め売場で目立つ言葉は便利だが、それだけで決めると合わないこともある。
肌にのせたときのべたつき、衣類やマスクへの付きやすさ、落とし方の手間は人によって感じ方が違う。
テスターがあれば手の甲で質感を見て、初めてのブランドなら小さめサイズから試すのも現実的だ。
これからのUVケア棚は、紫外線が強い時期だけの特設ではなく、スキンケア、メイク、ボディケアが交わる場所として残っていきそうだ。
ロフト、PLAZA、ドラッグストアでは、同じ日焼け止めでも語り方が違う。
次に買うときはブランド名だけでなく、自分の一日の動きに合う形状か、置き場所が想像できるかを見ておきたい。
美容・健康に関する選び方は一般的な情報であり、肌トラブルがある場合は専門家に相談するのが安心だ。



















